地元で行われる奇祭なお祭り

日本には、有名なお祭りがいくつもあります。しかし、各地元では、その地の文化を長く受けついで残しているお祭りもあります。そんな中で日本一の奇祭と呼ばれているのが、寅年と申年行われる長野県諏訪大社の「御柱祭」です。6年に一度開催され、「下社の木落とし」は祭りの見せ場です。長野県は「御柱祭」以外にも厄年の青年が当日の昼までに山から木を切り出して神殿を造る「道祖神祭り」や、神事終盤で獅子四頭が橋の上から宙吊りになる「雨宮の御神事」など歴史のある祭事が多くあります。

国指定重要無形民族文化財で、秋田県美郷町の「六郷のカマクラ」は現代になっても本来の姿を保って伝承されている意識が高いので貴重なお祭りです。このお祭りは5日間にわたって行われ、最終日に行われる「六郷の竹打ち」は、北軍と南軍に分かれて、長い竹で勝敗を競います。中央で激しく炎が燃え上がる過激さがあります。

逆に近年話題のお祭りは、愛知県東海市で行われる「ザ・おおた・ジャンプフェスティバル」の中で行われる「無音盆踊り」です。参加者はイヤホンを付け、流れてくる音楽に合わせて盆踊りをします。観客から見ると無音の状態で盆踊りをしている集団を見るという、かなりシュールな状態のお祭りですが、斬新な企画にファンも多いです。

シュールと言えば、愛媛県大山祇神社の神事で、旧暦の5月5日と9月9日に行われる「一人角力」です。これは「ひとりずもう」と読みます。人から見ると一人で相撲をしているように見えますが、神様との力比べをしているというお祭りで、神様が勝つとその年は豊作であると約束されるそうです。