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10月

豪華な屋台が魅力の高山祭り

岐阜県の高山祭りは、日本三大美祭にも選出されたお祭りです。繰り出される豪華な屋台が一番の見どころで、国内外から多くの観光客が訪れます。

春の山王祭では、重要有形民俗文化財に指定された12台の屋台が勢ぞろいし、その後ろを裃を纏った演者の列が歩く大行列の光景が魅力です。また、巡行の休憩地となるお旅所では、屋台の人形を縄で遠隔操作し、様々な演舞を神前に捧げるからくり奉納が行われ、熟練の技による見事なパフォーマンスに心打たれます。しかも、初日の夜には屋台の提灯に火が灯され、高山の街を幻想的な雰囲気が包みます。厳かな雰囲気の祭りが好きな方は必見ですよ!

ちなみに、高山祭りに屋台が登場したのは、およそ300年前の江戸時代だといわれています。当初は簡素なものだったそうですが、時代と共に絢爛豪華な造りになっていったようです。飛騨の匠が技を競いあい、屋台の豪華さに磨きがかかっていった結果でしょう。高山祭りには、春の山王祭に加えて、秋の八幡祭があり、前者は毎年4月14日と15日に日枝神社で開催され、後者は10月9日と10日に桜山八幡宮で開催されます。

春の山王祭は夜間帯をメインとしていますが、秋の八幡祭は日中にも屋台の曳き回しが行われるため、両者は趣が異なります。迫力ある曳き回しの光景を間近で見たり、臨場感を満喫したりしたいなら、秋の八幡祭がおすすめかもしれません。いずれにせよ、屋台の美しさや情緒ある光景は、他のお祭りにはない魅力と言えるでしょう。